RSウイルスの予防接種(アブリスボ®)とは

妊婦さん(お母さん)に接種することによって、お母さんの体の中でRSウイルスに対する抗体を増やし、胎盤を通じてお母さんから赤ちゃんへ抗体が移行することで、赤ちゃんにおけるRSウイルス感染を予防するためのワクチンです(産まれてすぐの赤ちゃんにワクチンを接種しても抗体ができにくいため、お母さんが作った抗体を赤ちゃんにプレゼントするイメージです)。

RSウイルスに対する抗体は持続しないため、人生で何回でもRSウイルスにかかります。大人はRSウイルスに感染しても、いわゆる軽症の“かぜ”で終わることがほとんどですが、赤ちゃんがかかると重症化することがあり、人工呼吸器管理が必要になるケースもあります。
妊娠中にアブリスボ®を接種しておくと、生後6か月間は赤ちゃんがRSウイルス感染症で重症化しにくくなります(重度のRSウイルス関連下気道感染症が7~8割減少します)1,2)
アブリスボ®接種時期は、妊娠28週から36週をお勧めします。出産予定時期から2週間以上前の接種が必要です1)出産予定時期から30日以上前の接種のほうが、より多くの抗体を赤ちゃんにプレゼントできる可能性があります3)

引用文献

1)Kampmann B, et al. Bivalent Prefusion F Vaccine in Pregnancy to Prevent RSV Illness in Infants. N Engl J Med. 2023; 388(16): 1451-1464.
2)Simões EAF, et al. Efficacy, Safety, and Immunogenicity of the MATISSE (Maternal Immunization Study for Safety and Efficacy) Maternal Respiratory Syncytial Virus Prefusion F Protein Vaccine Trial. Obstet Gynecol. 2025; 145(2): 157-167.
3)Otsuki T, et al. Efficacy and safety of bivalent RSVpreF maternal vaccination to prevent RSV illness in Japanese infants: Subset analysis from the pivotal randomized phase 3 MATISSE trial. Vaccine. 2024; 42(22): 126041.

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